2年に1回の発表会サイクルなので、その間に2回くらい生徒自主企画ライブというのを行っています。
もう何回開催したか覚えてない位に歴史ができています。いまは、先輩たちが出演しているのを見て、今度は私も出よう、とこのライブを目標にしている生徒も多くなっていますが、初回は
「今度、ソロで踊る生徒ライブというのをしようと思うのだけど、出てみない?」
とソロで踊れるレベルのある子に一人ずつ話をして手探りで始めた企画でした。他のお教室でも開催しているという話は聞いたことが無かった頃なので、参考にするものは全くなかったように思います。
試行錯誤の末、開催場所もいろいろ変わってきているのですが、生徒にもギャラを出せるようなハコだったときには、「お仕事として出演する気持ちで!」と条件を出し、ラーメン食べてビール一杯飲んで帰れるくらいではあるけれどギャラを渡していたこともありました。
他にも、「生徒企画」ということで、お稽古をつける以外のお仕事(チラシ、チケット、プログラム作り、経理、打ち上げなどなど)はすべて生徒にやってもらっていたこともありました。けれども、途中経過など把握できなかったり、結局私が自分でやった方がやりやすいことも分かって、今は「チラシは私が作ります!」と挙手してくれる人がいる場合にはお任せし、他は私が行っています。
回数を重ねていくにつれ、継続的に出演している生徒、とりわけ同じ曲に何回も挑む生徒はその曲を自分のものとし着々と成長を遂げる姿を見せてくれます。記念的に一回だけ出演してみる生徒も、ソロで踊る大変さを身に沁みて理解するようですし、出演しないで見に来る側の生徒も同じクラスの友人の勇姿に心打たれるようです。
大昔、「先生の言うようにやると、地味で、お客さんにウケないんですけど。」と言われたことがありましたが(笑)、見た目の派手さやお客様ウケは指導していなくて、生徒ライブに向けての個人レッスンでは、センティードだのアセントだのアイレだの、歌がどうだのこうだの、フラメンコとして外せない要素をしっかり勉強し、自分はどう踊りたいのか明確な意思をもって踊るように手ほどきしています。