2020年1月31日で、リクルート社のケイコとマナブが終了しました。
広告媒体としては、お稽古業界で圧倒的に強かったケイコとマナブですが、
最近は一回完結、とか、イベント、的なものの集客が多いようなので、
また違う時代になったのかと思います。
ケイコとマナブは、私にとっての最初の利用は、後楽園のマンサナができた時に、永山のカルチャー以外に自分のクラスを持つためでした。その当時は、今とは全く時代が違って、一回の広告で14人いらして、12人入会、といった感じでした。なので、毎月広告を出さなくても、一回で済んだのです。
最初のころは、リクルートの担当者が家までいらして、打ち合わせなどをして、原稿を作って掲載、という感じでした。そのうち、家までいらっしゃることは無くなり、FAXでのやり取りとなっていきました。
だんだん昔のように、大勢の反響がある時代ではなくなってきました。うちは実家が自営業だったので、広告代は交渉できるということも知っていまして(すみません)、あっさりと3分の1にしていただけたので、ずっと掲載していました。
その後、病気になり急に入院しまして、退院がいつになるかわからない、ということになったので、それも報告しましたら、当時の担当者が上司に掛け合ってくださり、ずっと掲載してくれていたので退院まで料金は大丈夫です、とおっしゃってくれました。いえいえ、また戻ったら掲載させていただくのでそのままで大丈夫です、と言いましたが、こうやって温かい対応をしてくださった担当者の方もいました。
その後、本誌(本屋さんの月刊誌)はなくなり、ケイコとマナブネットのみになっていきました。
それもあり、担当者がつく、という制度もなくなり、自分でWEB上で入稿する、という形式になっていきました。なにせ、メカには疎い、興味ない、経験もない、ですから、体験レッスンの日にちを設定していったり、表題、説明文、写真を用意、等々、煩雑な作業が増えていきました。お教室によっては、担当者がまめなところは、内容が更新されているようでしたが、ほったらかしのところは、夏なのに、「新年に新しく開講の○○!!」みたいな文言がずーっと掲載されている状態のようでした。
そのうち、掲載料が月いくら、ではなくなり、体験レッスンの予約が入ったら一件いくら、という形式に変わっていきました。なかなかあるものではないので、月に0円のときもあれば、数千円のときもあり、圧倒的に安くなりました。ただ、知り合いが、私に連絡をとるのに、ケイコとマナブのお問い合わせ欄を使用して連絡してきたことがあって、それもカウントに入り数千円かかってしまったので、そういうのは「まじやめて~」と思いました。
そしてそして、とうとうケイコとマナブネット自体の存在が終了、となったわけです。
約20年間だったと思うのですが、ず~っとお世話になり、生徒さんの半分以上がこれによりいらしたと思うので、ほんとうにお世話になりました。そして、なんだか駆け込みのようにこの令和元年の終わりから1月までに、ケイコとマナブ経由で数名いらしてびっくりしたのですが、最後の最後までケイコとマナブはなんだかんだ言って強かった。
ちなみに、わたし自身もケイコとマナブでフラメンコを始めました。28年前、当時フラメンコ教室が数えるほどしか載っておらず、阿佐ヶ谷にあるスペイン人のお教室に通い始めたのが最初です。マリア先生と言いましたが、マルベージャ出身の女性で日本人と結婚して阿佐ヶ谷に住んでいました。自宅の和室をスタジオ仕様にして、教えてくれていました。
ケイコとマナブ終了、は、
時代は変わっていくのだなあという実感をもつ、一つの出来事でした。