教室に美大出身の方が入られまして、
日本のフラメンコの世界は美大出身の人がおおいんだよ、
という話になりました。
私は、絵を見るのは好きですが、
描く方はドンマイ💦レベル
踊りだと、どこの出身で、ヒターノかパジョか、誰のファミリーで、何が十八番で
とかなんとかかんとか、
色んな背景を、既に知っていたり、または調べたりして見ることが多い。
今や、いろいろやかましいフィルター越しだったりもしますね。
しかし、絵は専門的な細かいことはよく知りませんので、
純粋に「見る」
で、響くか響かないか。
最近はなかなか絵を見に行く機会も失してしまっていますが、
コロナ禍で唯一見に行ったのは、ピータードイク展でした。
最近では、(コロナだから?)自由に写真撮ってよく、『SNSにあげてください』
とのこと。時代ですね。
舞台に出る前、スタジオに籠って練習、も良いですが、
私は絵を見ることがあります。なんか、感覚が澄まされる感じがあって。
レンブラントなんかは、特にそういう時に見たいと思わせるものがあります。
この3月1日に篠田桃紅さんが107歳で亡くなられたのをニュースで知りました。
桃紅さんは、エッセイから先に知りました。
生き方そのものが100歳超えて尚アーティスト
いつか直に見てみたいです。
一本の線で語る美術です。いさぎよさ。凛としたたたずまい。
コロナの時代、芸術は贅沢品、実生活に必要のないもの、とされ、
支援の行き届かない立場にありますが、
実は実は、人には何が必要なのか、手にすべきもの見るべきものは何なのか、
本質的な部分に立ち返ることができるのは芸術を通してかもしれません。
あらためて桃紅さんの作品集を見ることで、そう感じたことです。