11月7日で移転して7年目に入ります。
前のスタジオが11年半だったので、トータル17年半!!
よく、東京のド真ん中の千代田区で、17年半もやってるわ、
と自分でも思います。これは、田舎から出てきて、千代田区というものを知らないからこそできたことですね(笑)
スタジオ、とりわけフラメンコのスタジオは難しくて、
まず物件を見た時に壁、床、天井、梁など、見るところがたくさんありました。
梁がありすぎると鏡を貼ると凸凹になりますし、
壁をたたくと中が空洞っぽくて、「この物件は×だよ」と工務店さんに言われることもありましたし、
背が高い人がアバニコを持っても天井に届かないようにする必要がありまして、
防音・防振のために床を十数㎝高くあげるために、天高が確保できないといけないですし。
そこで、既存の天井の天井裏を覗いて、どれだけ天井を高くできるか、というところが勝負なのですが、これも×な物件もよくありました。
ここも、最初はOKとの見立てでしたが、実際に工事が始まってから、
思ったほどあげられないことが分かり、それでは困るので、床を十数㎝上げる通常の工法ではなく、ドラムセットの下にひくものを使用して床をできるだけ上げない工事に変更になりました。
・・・まあ、ヒヤヒヤするものです。
もともとスタジオを自分で作るきっかけは、当時使用していたスタジオの床が硬くて、
腰痛が起こるようになってしまったため、というのがあって、
柔らかい床、自分好みの床でレッスンしたかったからです。
なので、前のスタジオも今のスタジオもそういう意味では、自分好みのたわみな床なんです。
作ってからも、今回のリノリウム、踊ったら靴裏のゴム部分が色落ちして、床が真っ黒に!!
どうも、良質の長尺シートを使用してくれたのはいいのですが、
安い長尺シート☞長尺シートが負けて、靴裏が勝つので、靴裏が剥げない。
高い長尺シート☞長尺シートが勝って、靴裏が負けるので、どんどん剥げてシートに色うつりする、
という仕組みだったことが分かり、スタジオ完成後、全面張り替えとなる、、、。
スタジオ内の反響音が大きすぎ、コントラティエンポ(裏打ち)が打てない!となって、吸音板をスタジオ内に張り巡らす
などなどありまして、工務店さんにも勉強していただいて、今のスタジオに落ち着いています。
大々的な工事しないで、鏡置いて、コンパネひいただけ、みたいな感じでOKな物件もありますが、こればっかりはやってみないとわからないので、よほどここなら簡易的な作りで大丈夫と思えなければ、おススメはしません。
人生で2回もスタジオを作るとは思ってもいませんでしたが、去年は中スタジオ改装までして。コロナ落ち着いたらまた中スタジオに戻す、なんて言って改装したサロンスペースですが、このままでしょうかね、ピラティスに快適なので。