ガルロチのトロンボ紹介

もうすぐ師匠のトロンボがやってきます。
トロンボ紹介文、どうぞお読みください!
【出演者紹介】エル・トロンボ。
職種を踊り手として今回フアナ・アマジャとガルロチに行きますが、このフラメンコ大先生に関しては、踊り手の枠を超えたオール「フラメンコ」。
たまに日本に渡るフラメンコ宣教師のようなお方です。
「今どこに居ますか?」とメッセージを送ると、
「刑務所の中」とひとこと返信が来たので、
またまた〜、いつもストレートな直球で会話する彼にしては珍しい冗談だと思い、
全てに関してアルテたっぷりのトロンボには、こちらもアルテな返信をせねば、、、と機転をきかせて「どこの刑務所ですかー?」
と聞いてみました。「義理のお母さんの家」とかそういう返事を想定してこちらも返事したのですが具体的な刑務所名の返信が届きなんか冗談になってないかも、、、とは思いながらも、
「刑務所って人生のコンパス(ルール)から外れた人の行く所で、コンパスの大先生のトロンボが行くわけがない!」なんて返信送ってみました。
でも、刑務所は囚人だけでなく面会に行ったりする可能性もあるので、即「あ!失礼しました。ではまた後日!」と。
そして後日出直すと、
トロンボはもうかれこれ18年間続いて、刑務所に教えを説きに出向いているのだそうです。
フラメンコはもちろん、ジャンルを超えた音楽の世界、メンタルの世界で、迷える人を救う手伝いをしているのだそうです。
何故に、、、?昔自分も挫折した時代があったのだそうで、、。
毎週土曜の午前はモロンの刑務所、日曜午前はセビージャの刑務所に出向くのだそうです。
毎週日曜日に教会ではミサが行われる、そういうのに似た感覚でしょうか。
スペイン国中の刑務所を自由に出入りできる特別許可証を国から発行されて持っていて、
見せてくれた私服警官の紋章のような手帳は、
「これは警察証じゃないよ、医者。僕は医者。手術する医者じゃなくて心の医者」と。
そして、聖書の中の「コリント人への手紙」からの一節が日本語で書かれたものを持ってきて、
「いつまでも残るものは信仰、希望、愛。その中で1番すぐれているのは愛です」
というフレーズ。
「これが音楽、これがフラメンコ。信じることの内面人生。
世界全体がこれを必要としているのです!」とトロンボが熱く語るのでした。
たくさんの、迷える小羊というより噛みついてサファリパークを脱走してきた野獣のような人たちに、
フラメンコのコンパス(社会のルール、決まりごと)を持って教えを説く。
トロンボのフラメンコのクラスでも、
目先のフラメンコ技術を教えてくれるのではなく、根本的なフラメンコにおけるあり方、
人間が奏でるリズムの取り方などを心から教えています。
メトロノームの刻むリズムではなく、
その場の呼吸で変化する人間が刻むリズム。
カルメン・アマジャは「フラメンコは燃える炎」と言ったそうです。
火は掴めない、手に取れない。
ろうそくの灯りも同じく、掴めず、でも自分の足元を照らしてくれて消えることはない、と。フラメンコもそれなのだそうです。By トロンボ。
先日、カディスで国際言語会議というのが3日間開催され、
スペイン国王がカディスの広場で地元人と一緒にフラメンコのカホンを叩いてルンバのリズムをお披露目するという心温まるびっくりニュース(国王がカホン叩いてる!!叩けるんだ?!という親近感とシンパティコ感)が国中のニュースになりました。
音楽は世界共通語の英語どころではなく、世界中のどういう人とも共有できる
本物の共通語ですね。
そのまま地元のテレビ局「カナルスール」がコンパスの大先生とトロンボを直撃し、
「国王のカホン合ってるか?」の確認に。
「コンパスって大事か?」と聞かれたトロンボが、人間が母体の中で最初に聞く音、
鼓動。これはコンパスだ!と説明するのでした。
今がチャンス!!長いこと疑問にあったトロンボへの疑問、トロンボがステージでいつも声高々発するフラメンコのハレオ(かけ声)に、なぜそれを言う????という、彼のハレオの中で疑問の言葉を尋ねてみました。
すると、熱い解説が始まり、ビデオに収めてきましたので。
みなさんを代表して聞いてみました。素晴らしいお答えをいただきました。
それは、トロンボその2、その3、とビデオにてトロンボの生の声で続いてお伝えいたします。ということで、
つづく、、、。
Photo & Text/ Mayumi Shimoyama
Copyright (C)2023 Sonia Johnes All Rights Reserved.
【公演期間】
2023.4/21(金)〜5/8(月)
【出演者】
B.Juana Amaya
B.El Torombo
C.David El Galli
C.Ivan Carpio
G.David Caro
ご予約受付中(4/20まで先行予約割引中!)
WEB:
Email:
garlochilive@gmail.com
GARLOCHÍ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です