前の、地下のスタジオから、現在の地上のスタジオに移転してきて、
地上であることだし開口部も入りやすいことから、
子供の教室を主宰することを考えました。
始めてみると、当初想像もしていなかった経験をすることができています。
地域とのつながりも、地下の時とは断然違いますし、
子供たちとつながっているので、地域民としての役割も感じます。
自分が経営者であると同時に、先生でもあり、カルチャーなどで雇われていた先生の経験も長いこと、
もちろんいまでもスペイン人に習うこともあるので生徒の立場でもあります。
ですので、生徒さん側の気持ち、講師としての先生の気持ち、そして経営者の気持ち、
これらの経験から、よく言う「ウィンウィンの関係」を築けるように、と考えています。
また、うちが特殊なのは、子供の教室において
先生が教えている間に、保護者とのコミュニケーションを充分にとることです。
コロナ禍で、大体の保護者は待っている間には外に居ていただくようになってしまいましたが、
家に帰れる時間が無い方や、お子様が小さいのでまだ保護者に居てほしい場合には、
スタジオでお待ちいただいています。
(前は、ロビーや他の部屋にみんなが集い、コーヒーを飲んだり、赤ちゃんの授乳しながらとか、集っていました。)
この間に、沢山お話する時間があり、
ご家庭がどのようなお考えかもわかってきます。
入退室時には、お子さんと親御さんの関係も見えてきます。
お子さんがレッスンを受けている様子や成長も見ています。
これらを全部見て、分かってくることがあります。
これは、きっと学校の先生でも他の習い事でも、稀有なことだと思います。
保護者と毎週数十分から一時間、お話すること。
しかし、このコミュニケーションはわたしにとって、すごく意義深いです。
だから、何か問題行動が起きた時も、その場しのぎの対応ではなくて、
保護者と相談して長い目で対応することができます。(学校は割とその場だけの対処が多いのが気になります。。。)
保護者に相談を受けた時も、コミュニケーションとれていますから、
信頼をもってお話することができます。
保護者のかたには、たまに厳しいことも言います。
お月謝はレッスンに来る前にきちんと封筒に用意して記名してお渡しいただくこと、
それを怠り、「子供だけ連れてきて、お代を持参しない」ことは、
人にものを教えていただくうえで、非常に失礼な行為になること、
これをここの教室のみならず、他の教室でも行うように、
と言うこともあります。1,2回のミスでは言いませんが、
何度かあり、子供を預けるのにそれでいいと勘違いされているようなご家庭には言います。
お月謝をきちんと持参するご家庭は、
当然ですが、信頼ができます。
コロナ禍になったときに、月一回の日曜体操教室は中止しました。
これは今だから言えることですが、
月一回や数か月に一回しか会わない関係で、コロナ禍のような特殊な状況下
双方信頼をもつことができないと考えたからです。
やはりそこは非常に大事にしたいところです。
長く成長を見ることになる子も多いですから、
人生の一時期関わるものとして、しっかり見届けたいなあ、という思いです。
わたしの、子供の教室を主宰していての思いを少し書かせていただきました。