スタジオ20周年の話の続き

前のスタジオのオープンは、発表会の次の日でした。

大イベントが終わり、次の日一人でひっそりとオープンを迎えましたが、

すごく嬉しかったのを覚えています。

わたしの父親は自営業をしていたので、修行時代から独立して最初のお店を開いたときには、こんな気持ちだったのかな、と思いました。

立地がよかったのが幸いしまして、クラスもレンタルも順調、スペイン人クラスも何度か開催していました。ダビ・ロメーロは毎回使ってくれましたし、エルフラに来ていた時のアルフォンソ・ロサ、あと、今も使ってくれているチャノ・カラスコなど。

3.11のときは、千代田区は計画停電にはならなかったこともあり、また、一人暮らしの子たちが家で一人でいるよりは、とレッスンに来たがっていたこともあり、だれがいつ来てもいいクラスの形で開講しました。全員自習しているところに私が回ってチェックしていくという方式で。

しかし、もともと大雨が降ると少し水漏れがあったのですが、3・11のあとかなりしみ出すようになってきました。修繕を拒まれたのもあり、いろいろあって(ここは割愛!!)話は移転の方向になっていきました。

ですが、内装、床、雰囲気すべて気に入っていたので、移転せずにいられたらよいなあ、という思いはずっとありました。10坪ほどでしたが、12人くらいまでは踊ることができ、非常に使い勝手もよかったです。

このとき、オープンしてから10年経過していました。あらたな物件を見つけるのに、すごくてこずりました。退去の期限が決まっていたので、それまでに内装工事をし終らなくてはいけません。レンタルで教室運営をしている先生たちも私を信じて何も言わずに待っていてくれたのはありがたかったです。

移転をするきっかけで生徒さんも減るということも良く聞きます。なので、あまり離れたところには行けないし、かなり近い範囲で探しましたが、そんなに空き物件、しかも一階か地下で、フラメンコ向き、というのはありません。

不動産屋のお兄さんと、ほんとうに二人三脚でした。よく辛抱して私についてきてくれたと思います。というのは、町歩きしまくり、ここはどうなんだろう?と言うようなところ、しかも、賃貸募集に出ていないところを、調べてもらったりアタックしてもらうことが何度もありました。

たしかここは、もとバレエ教室、でも今は使っていない、みたいなところも

「ここはもとバレエ教室だから、そのまま使えるのでは」

調べてもらって

「すでに大手のデベロッパーさんが周辺も含めて購入していて、マンションが建つそうです」

とか。

この不動産屋のお兄さんは、「どこかあれば連絡しますねー」ではない雰囲気をキャッチしたので、この人と決め、とことん一緒に頑張りました。いまは、保険の業界に転向し地方に行かれましたが、東京に来た時に寄ってくれて、もちろん保険商品もすすめられましたけど、スタジオに靴がたくさんあったのを見て、喜んでくれました。きっとどんな業界に行かれてもナイスな働きをされるいいお兄さんだと思います。

 

つづく、、、かもしれません。

 

 

 

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