スタジオ20周年の話3

続きをお願いしますとの要望もありましたので、

スタジオにまつわるあれこれ、覚えていることなどつらつらと書こうと思います。

 

この時点で2回スタジオを作ることになったわけですが、あまり有ることではないと思いますので、貴重な経験を少しお話ししますと、

一回目は音響専門の工務店でした。この工務店さんはフラメンコのスタジオをいくつも作ってますので、経験から話は簡潔に進んでいきました。

あとから分かったことですが、ギタリストさんによると音の反響があまりなかったようです。

今のスタジオは、防音の工務店さんにお願いしました。工務店さん選びは難しいのですが、相見積もりしてもらった時の話の工事内容の方針などで選ぶことになります。

今回の工務店さんは、フラメンコのスタジオは2回目でした。出来上がったスタジオの音の反響がすごく、これでは正確なリズムで足を打つことができません。音を聞いて足を打つのに、音が反響して正確なリズムを判別できないからです。そのため、吸音ボードをいくつか壁に貼ることで、その問題はクリアできました。

結果的には、適度な反響音があって、楽器の練習のひとには好評なレベルとなりました。

また、床材(リノリウム)も、なぜかちょっと高級なのを使用したようで、

高級→床が靴裏より勝つ→靴裏が剥げて床に色が付く

普通→靴が床に勝つ→床が傷つく

ということがあとから判明。スタジオオープン数日で、ピンクの床がすぐに黒い跡だらけになってしまい、高級でない長尺シートに張替えが必要になりました。

これからスタジオを作る夢を持っている若手のかたもいるかと思いますが、参考になればと。

ただ、一回目から12年後の2回目は、資材の高騰などもあり、工事費があがったな、という印象があり、さらに数年前、コロナ対応になるよう中スタジオをリフォームした際には、さらに高騰した感触がありました。いまはさらにさらに、、、だと思いますので、個人でのマイスタジオ、というのには、特に首都圏は難しくなっているのではないかなと思います。

しかし、私の知り合いで、ビルの一階のテナントに、板を敷いて、鏡を置いただけでスタジオとして十分使えるレベルになっているケースもあり、物件の性質や環境次第なところもあります。

 

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